2014年8月27日水曜日

Not in my vocabulary

「私の辞書に無い」

 予めお断りしますが、今回はかなり長くなりそうです。なんせ、巡り巡って二つのエピソードを語らないと、この今日の夫の一言に辿り着かないからです。

 それでは一つ目のエピソードをお話しします。先日、私は仕事中、とある社員が間違いをしていた事に気付きました。私は彼女が間違いを起こした張本人だと知っています。しかし、彼女はそれを他の人の責任にしようとしたのです。私は、彼女が自分の間違いだったと認識していたのも知っています。なぜなら、私に質問してきたからです。その時の会話の中で、彼女が自分の間違いだった事に気付いたのを、私は確実に知っています。しかし、しかし、私との会話が終わった直後、他の社員に、「これは、彼がやったんだから」と言いました。私は自分の耳を疑いましたね。きっと、その時話しを聞いていた社員も、同じ気持ちだったでしょう。だって、私との会話が聞こえていたでしょうから。その社員もきっと、彼女の間違いだったと気付いたはずです。彼女の間違いであったのは、社内メールを辿っていけば、明らかです。しかし、彼女の開口一番のセリフが、「彼がやったんだから」です。自分の非を認められないだけでなく、それを他の人の責任にしようとするなんて、信じられません。

 本当はもっともっと色々あるんですが、その時の事はこれくらいにしときます。で、この時の事を、ディナーを取っている時、夫にぶちまけました。私が「ぶちまけた」と言ったら、それはそれは、身振り手振りが混じった大きなパフォーマンスで、「あ〜!」とか、「ちょっと、信じられる?」といった感嘆詞いっぱいの熱い会話になります。それをディナーを食べながら、「フ〜ン」と聞き入る夫。慣れてます。「まあ、そりゃ大変だったね」と。

 でもって、その夜、私は夫と私が見ている「Dead Files」という番組を見ておりました。録画してあって、夫はそれを既に見ていたので、私は夫が下の階で作業をしている間に見てしまおうと思ったのです。(わが家は現在、リモデリングの真最中。)その番組では、呪われた家の家主が、テレビ番組に依頼し、その「呪われっぷり」を調査してもらうのです。今回のエピソードは、カリフォルニア州のホテルでした。その経営者が「ここでこんな怪奇現象が起こった」と今にも語りそうだったその時!「ブン!」とものすごい音がして、真っ暗になったのです!テレビが青白くなり、その後真っ暗になったあの瞬間!不気味です。ゾッとします。Dead Files見てたら、なおさらです。「え?なになに?私まで呪われちゃったの?このテレビ見てたから?呪いがテレビを通して移るの?」と、私はパニックに陥りました!そこで下に降りて、作業をしていた夫に、「部屋が真っ暗になった。テレビも電気も切れてしまった!Dead Filesを見てたから、呪われたんだ〜!」というと、「ああ、今ちょうど、ここの電気回路いじっててさあ。って事は、この回路は上のベッドルームに繋がってるんだな」と。

 それまでの怪奇ブームが一気に冷めた私は、「なんか、この間のエアコン事件みたいね」と言いました。この「エアコン事件」とは、前回にも書きましたが、夫が家の空調機のコードを知らずに触ってしまって、機械が壊れてしまった事件です。で、私が「結局、あれは何が悪かったの?」と聞くと、「説明するから、こっちに来い」と、私をガレージに連れて行きました。そしてマシーンの前で、「この線が、こっちに回ってたんだよ。で自分が知らない間にそれを触っていて、それが風が通る管(ブリキみたいな材質の物が使われています)に当たって、ショートしちゃったんだよ」との事。だから、夫の理論から行くと、やっぱり「元々設置した奴らのせい」ってことです。

 皆様、長らくお待たせいたしました。ここからがやっと「今日の一言」の本題です。(え?もう、そのこと忘れてたって?)ここで私が、「だから ”I was set up!”(はめられた!)ってなもんでしょ。この間言ってたみたいに。ブログに書いてあるから、言ったの覚えてるわよ。アメリカ人ってさ、うちの会社の社員もそうだけど、絶対「自分の非を認めない」よね〜」と私が言うと、返ってきたのが、今日の夫の一言です。あんまり前置きが長過ぎて、一言がなんだったか覚えていない人の為に言うと、”Not in my vocabulary" 「私の辞書に無い」でした。もちろん、これは少々意訳してて、有名なナポレオンの「我が辞書に不可能という文字は無い」ってのとかけて、訳してみました。でもって、「何が辞書に無いのか?」といえば、「非を認める」って言葉が彼らの辞書に(ボキャブラリーに)無いって事です。これは、本当に事実です。アメリカ人は、絶対に自分の非を認めません!私から見ると、浅ましいと思うけどね。大体、うちの会社の社員も、なにをどうほざこうが、他の人は皆、彼女の責任だって事知ってます。信用ガタ落ち。私の彼女への信用度は、只今ゼロです。

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