2013年1月17日木曜日

Do't make me taser you!

「テイザー銃攻撃したくなるような事はするな」

 日本にもテイザー銃って、あるんですかね?アメリカの警察は、これを持ってるんですよ。調査に協力しないとか、危険な場合、でも本物の銃で撃つほどでも無いって程(まあ、この判断はまちまちでしょうが。乱用されていると思いますけどね)の時、警察はこの電気銃で、ビビビッと相手に電流を流すんですね。健康な人であれば死ぬ事はないんでしょうけど、心臓に問題がある人なんかがされたら、心臓発作とか起こさないんですかね?ニュースで、パトカーに既に入ってるのに、このテイザー銃を撃つ警察官とか、もう、権力の乱用としか言えないひどい事件を耳にする事があります。

 で、今日の表現は、そんなとんでもない警察官が言ったのではなく、なんと、私の夫の発言!皆さん、これは、私のブログを熟読していて、夫の常日頃の発言パターンを知っている人じゃないと、「まあ、なんてひどい!」と思われるかもしれませんが、言われた当の本人(私)は、アッハッハ~と、大笑いしているので、ご心配なく。なんで今日の表現が発せられたかと言うと、先日、二人でWalmartに行って、夫がテレビのアンテナに付ける装置を購入したからです。話し出すと長くなりそうなので、なるべく簡単に書くと、1ヶ月ほど前、リビングルームのケーブルテレビの調子が悪くて、ケーブル無しの無料アンテナに切り替えました。でも、そのアンテナとの接触が悪いのか、映る画像が、それはそれはひどいのです。色々な装置を試してみても、やっぱり良くない。で、また新たに装置を買った夫に、「どうせ、また役に立たないんだから、そんな無駄金使うな」と言ったら、返ってきたのが、今日の表現と言うわけです。これはまあ、私だったら「ク~!」と歯を剥いて、怒りを表現するってなとこですかね~。まあ、そんなことは、いっくら私でも他人にはしませんが。

 で、英語には(少なくともアメリカ英語には)、こういった表現が多くあります。つまり、言葉が大げさなんですね。もちろん、本気じゃないんです。でも、冗談交じりで、こういう表現を使うのです。”I will kill you!"なんて表現も、さらっと出てきます。直訳すれば「私はあなたを殺します!」ってなもんですが、大抵の場合は、「仕返ししてやるから!」とか、「黙れ!」ってなもんですかね。これは、習慣とか文化の違いであって、これを真に受ける必要はありません。(よっぽどの場合じゃない限りね。マジで相手が言ってるのなら、当ブログは、その対処方法に責任は持てません!!!)なんで、今日の表現も、失礼な事を言う私に、「うるっせい!人のやることにケチつけるな!せっかく金使ったんだから」ってのが、下地の言葉でしょうね。

 でもって、もうちょっと文法を説明すると(今日はとっても親切な私)、"make (人) 動詞”で、「人に~させる」ってな意味になります。今日のお題の場合だと、taserってのは、テイザー銃のことですが、ここでは名詞ではなく、動詞として使われています。「する」というとっても優れもの動詞がある日本語ではありえないのですが、英語ではこうして、名詞がそのまま動詞として使われることが多々あります。英語のいい所でもあり、難しい所でもありますね。英語は、日本語から考えられないほど、柔軟です。

 私が思うに、英語が他のヨーロッパ言語に比べて、文法が単純なのは、1066年の「ノルマン征服」の為です。フランスがイギリスを征服し、イギリスでも王様とか上流階級の人々が、フランス語を話していた時代があって、その前と後では、言語が全く違うんですね。元々、英語ってのは、ドイツ語のとある方言だったんです。ゲルマン人が現在のイギリスを征服し、ドイツ語を話す人達がそこに住み、話されていた言葉ってのが、古代英語なんです。だから、ドイツ語と英語は、似てます。ドイツ人が英語が上手なのは、当たり前なんです。でもって、ノルマン征服で、フランス人がやって来て、また言語の大革命が起こり、それまでたくさんあった動詞の活用は、たった3つになったんです。それが、現在、過去、過去分詞です。皆さん、英語の動詞の活用を覚えるのは大変だと思うかもしれませんが、古代英語に比べたら、全然単純なんですよ。試しに、他のヨーロッパ言語を勉強してみてください。嫌になるほど、動詞の活用複雑ですから。ついでに、冠詞とか、代名詞とかも他の言語はもっと複雑ですね。私、アメリカの大学で言語学専攻してますから、こういうのは詳しいんです!

 話しがかなり逸れちゃいましたが、まあ、こんな背景があるので、英語は柔軟って訳ですね。だから、名詞をそのまま動詞で使っちゃうんです。外国語を受け入れるのに、綴りとかそのまま取り入れる場合が多いので、(英語化せずに、そのまま使っちゃうというわけですね)、英語の綴りは統一されていないから、外国人にとっては痛いところですね。

 かんなり話しが逸れてますが、これで、”Don't make me taser you!"編は終了です。


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